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野菜や果物に残ってる「残留農薬」が気になる・・・。
スーパーで売っている「野菜」「果物」は、農薬が使用されていることがほとんど。
農薬がないと虫に食べられたり、雨にやられたりして上手に育たないからです。
仕方ないことですが・・・
できれば農薬が少ない野菜・果物を食べたいですよね。
口に入るものだから、
無農薬がうれしいけど仕方ないね。
このページでは、下記についてまとめています。
- 残留農薬が多い野菜・果物は?
- 日本で農薬が多く使われる理由
- 農薬は健康に害はないの?
残留農薬とは?
「残留農薬(ざんりゅうのうやくう)」とは、野菜や果物に残っている農薬のことです。
野菜や果物を育てるときに、農薬を使いますよね。
そのときに付着した農薬が、完全に消えるわけではありません。
そうなんだ・・・。
残留農薬が多い野菜・果物が知りたいなあ。
残留農薬が多いのは、なんとあの果物・・・。
次で説明しているから、見てみよう。
残留農薬が多い「野菜」「果物」トップ15を紹介!1位はいちご
「農薬が多い野菜・果物」について、アメリカの環境保護NPO機関「EWG(The Environmental Working Group)」が調査した結果があります。
アメリカのデータですが、日本でも同じように農薬が使われていると予想できるので、参考になるかと思います。
- いちご
- ほうれん草
- ケール
- ネクタリン
- りんご
- ぶどう
- 桃
- さくらんぼ
- 梨
- トマト
- セロリ
- じゃがいも
- 甘いピーマン
- チェリートマト
- レタス
出典:Produceの農薬に関する買い物客向けガイド(https://www.ewg.org/foodnews/summary.php)
甘くて美味しい、子どもから大人まで大好きな「いちご」が1位です。
いちごは5年連続で1位になっています。
いちごは適当に水洗いして食べちゃうな。
トップ3の「いちご」「ほうれん草」「ケール」は皮もなく、そのまま食べますよね。
「りんご」も皮付きのまま食べる人もいます。
「さくらんぼ」「トマト」「セロリ」などはナマで食べることも多いです。
トマトなど野菜や果物の農薬の落とし方については「【トマトなど野菜の農薬】落とし方6選!水洗いで落ちる?正しい洗い方で安心」を参考にしてください。
CHECK 野菜の残留農薬の落とし方【トマトや人参など農薬を落とす洗い方も紹介】
そんなに農薬を多く使う理由は何だろう?
日本で農薬を多く使う理由・目的を7つ解説
日本で農薬を多く使う理由・目的を7つご紹介します。
「農林水産省」が発表している公式資料「農薬の適正使用について」をもとに、解説していきますね。
① 温暖・雨が多い・多湿のため「雑草」「害虫」が多い
日本は「温暖」「雨が多い」「湿気が多い」国です。
そのため、ほかの先進国よりも「雑草や病害虫の種類・量が多い」んです。
ほぼ同じ緯度のカリフォルニアは、
年間降水量が日本の1/6ほどなんだって。
家庭菜園をしたことのある方はわかると思いますが・・・
雑草や虫が多いと、野菜や果物がうまく育ちませんよね。
害虫や雑草は、一度発生すると一気に広がります。
広がる前に「農薬」でくいとめる必要があるんですね。
② 施設栽培が盛ん
日本は野菜・果物の「施設栽培」が盛んです。
「施設栽培」とは、ビニールハウスや温室などを利用して栽培する方法です。
1年をとおして色々な野菜や果物を栽培できますが、特殊な環境もあり病害虫が多発します。
③ 見た目が悪い野菜・果物は買わない人が多い
病害虫の被害を受けた野菜・果物は、見た目が美しくありません。
虫食いの穴だらけだったり・・・。
写真みたいに穴だらけだったら、
やっぱり避けちゃうよね。
同じ野菜だったら「キレイな方を選ぶ」のが一般的です。
買い物するときも、手にとって品定めしますよね。
やはり、見た目が美しいと美味しそうに見えます。
④ 品質・収穫量の確保のため
農薬を使わないとうまく育たないため「品質」が落ちます。
さらに害虫などにやられて「収穫量」も減ります。
収穫量が減ると価格も高くなり、消費者にもダメージがきます。
⑤ 労働力を軽減するため
手作業で雑草や害虫駆除をすると、人手も労働時間も増えます。
つまり、農薬を使わないと「莫大な人件費」が発生することになります。
「人件費が増える」=「商品の価格が高くなる」
やはり、消費者にもダメージがきます。
農家も商売なので、かかる費用が増えれば商品の価格を上げざるを得ません。
⑥ 生産効率を向上するため
農薬を使うことで、手間を減らすことができます。
そのぶん、野菜や果物を効率よく育てたり、出荷したりできます。
⑦ 食品の安全性を確保するため
人の健康に悪影響がある「赤かび病」なども存在します。
安心して「安全な野菜・果物」を食べてもらうためには、農薬で害虫や病気を駆除する必要があります。
農薬は健康に害はないの?食べても大丈夫?
農薬は「食べ続けても健康に悪影響が出ないように」使用量などがしっかりと決められているようです。
また「長期毒性」「短期毒性」についても試験を行ない、使える農薬の限度などを定めています。
✅「長期毒性」とは?
⇒食べ続けると健康に悪影響。
✅「短期毒性」とは?
⇒一日の摂取で健康に悪影響。
出典:厚生労働省資料「食品衛生法における農薬の残留基準について」
「長期毒性」にかんしては「一日摂取許容量」というものを設定しています。
⇒つまり「毎日、一生食べ続けても、健康に悪影響が出ない量」を設定しているということですね。
「短期毒性」にかんしては「急性参照用量」というものを設定しています。
⇒つまり「一日に摂取しても健康への悪影響が出ない量」を設定しているということですね。
農薬を使うときは「使用量などのルール」があるが基準値超えも?
農薬を使うときは、下記のようなルールを守る義務があります。
- 決められた作物以外には使用しない。
- 決められた使用量または濃度を超えて使用しない。
- 決められた使用時期(収穫前日数など)を守る。
- 決められた総使用回数以内で使用する。
などなど。
出典:厚生労働省資料「食品衛生法における農薬の残留基準について」
「基準値を超えた農薬使用」のニュースも
最近だと、2020年12月にニュースになりましたが・・・
福岡県で「春菊の一部」に基準値を超えた農薬を使用していたことが話題に。
タマネギに使う害虫駆除の農薬を、間違って春菊に使用したのが原因です。
「食べないで」と報道されていましたが・・・
野菜や果物を食べるときは、しっかり農薬を落とすことが大事ですね。
まとめ
日本は農薬が多く使われている国です。
見た目がキレイで美味しい野菜・果物を作るには仕方がないですね。
気になる場合は、しっかり農薬を落としてから食べるようにしましょう。