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- 蟹味噌が美味しい種類は?
- 毛ガニの蟹味噌はどんな味?
- ズワイガニの蟹味噌はどんな味?
- 花咲ガニの蟹味噌はどんな味?
- ワタリガニの蟹味噌はどんな味?
- 蟹味噌はどの部分なの?
蟹味噌が美味しい種類はいくつかありますが「毛ガニ」の人気がとくに高いですね。
蟹味噌はカニの種類によってビミョウに味わいが違います。とはいえ、だいたい「濃厚」で「トロッと」していますね。内臓ですからね。
レバーとか内臓系って濃厚だよね。
毛ガニのように「美味しい」「絶品」「蟹味噌だけでも食べたい」という種類もあれば「食べられない」種類もあります。
このページでは「蟹味噌が美味しい種類」「蟹味噌が食べられない種類」「蟹味噌がどんな味なのか」などについてまとめています。
蟹味噌はどの部分?脳みそではなく内臓!
「蟹味噌はカニのどの部分なんだろう?」とギモンに思う方もいると思います。
「蟹味噌=脳みそ」だと何となく思っている方も多いですが、じつは違うんですよね。では、いったいどの部分なのか?というと・・・
「カニ味噌=カニの内臓(中腸腺)」なんです。
私たちには「肝臓(かんぞう)」「膵臓(すいぞう)」などの内臓がありますよね。カニにも同じような内臓があり、名前を「中腸腺(ちゅうちょうせん)」といいます。
中腸腺は肝臓・膵臓と同じような働きがあるので「肝膵臓(かんすいぞう)」と呼ばれる場合もあります。
中腸腺(肝膵臓)は食べ物の消化を助けたり、栄養をため込んだりするのに必要な器官です。たっぷりエサを食べてしっかり栄養を吸収した蟹は、身がズッシリとつまって旨みも凝縮されています。美味しいカニに育つためにも中腸腺は大事な部分なんですね。
このように、中腸腺は栄養をため込むのに重要な器官なので、蟹味噌には栄養や旨みが凝縮されているんですね。
なるほど・・・濃厚で美味しいワケだね!
カニの脳みそはどこにあるの?
蟹味噌は脳みそではないということが分かりました。では、カニの脳みそはどこにあるのか?という問題ですが・・・
カニには「脳みそ」がありません。代わりに「頭部神経節(とうぶしんけいせつ)」という器官があり、ヒトでいう脳みそのような役割をしています。頭部神経節は両目と口の近くにあります。
カニをいきたままゆでるときは、口の近くを打ちつけて頭部神経節を刺激⇒脳しんとうを起こさせてからお湯に入れます。カニの「自切(じせつ)」をふせぐためです。
カニは敵におそわれたり危険がせまったとき、自分で脚を切り落として逃げることがあります。この行動を「自切」といいます。
「トカゲのしっぽ切り」は有名ですが、カニなどの節足動物も同じことをするんですね。
ちなみに・・・売られているカニは「ゴムで縛られている」ことが多いですよね。
縛られている理由は「輸送中に暴れてほかのカニを傷つけるのを防ぐ」「脚をまとめて見栄えをよくする」のほかに「自切」を防ぐためでもあるというワケです。
輸送中に脚がとれてしまったものが「訳あり」として安く売られるんですね。
蟹味噌に色の違いはある?黒や緑でも大丈夫?
蟹味噌にも色の違いがあり「オレンジ色」「黄色」「明るい茶色」「緑」「黒っぽい」などが多いです。
なぜかというと「鮮度」「何を多く食べて育ったか」などで変わるからです。カニのエサは「プランクトン」「魚」「貝」「海藻」などさまざまです。
生息している海域にどのようなエサがあるかで、蟹味噌の色も変わってくるんですね。
魚介類を多く食べた場合のカニ味噌
魚介類をたくさん食べた場合のカニ味噌は「オレンジ」「黄色」「明るい茶色」のような色が多いです。
たとえば「毛ガニ」は貝など動物性のエサをよく食べます。そのため、毛ガニのカニ味噌は黄色っぽい、オレンジっぽい、明るい茶色などをしていることが多いです。
海藻類を多く食べた場合のカニ味噌
海藻類をたくさん食べた場合のカニ味噌は「緑がかった色」「黒っぽい色」が多いです。
たとえば、ズワイガニは雑食で海藻類もよく食べます。そのためズワイガニは黒っぽい&緑がかった蟹味噌のことが多いです。
「黒っぽい蟹味噌はまずいのでは?」と思われがちですが、そうではありません。単に「エサの違いで色が変わるだけ」なので気にしなくてOKです。どちらも美味しい蟹味噌ですよ。
鮮度の良いカニを選べば蟹味噌も良い状態なので、色はあまり気にしなくても問題ありません。「鮮度の良いカニ」「エサをたくさん食べて大きく立派に育ったカニ」を選びましょう。
カニ味噌が美味しい種類は毛ガニ?
それでは、さっそく蟹味噌が美味しい種類を紹介しますね。下記5種類が「蟹味噌おいしい代表」です。
- 毛ガニ
- ズワイガニ
- 花咲ガニ
- モクズガニ
- ワタリガニ(ガザミ)
とくに美味しいと評判なのが「毛ガニ」です。濃厚でコクのある蟹味噌は、カニ好きのツウな方にもカニ味噌が苦手な方にも人気なんですよね。
逆に、蟹味噌があまり評価されていないのは「タラバガニ」です。タラバガニの蟹味噌はあまり好んで食べられません。ゆでられて市場に出回るときにはすでにカニ味噌はぬかれているので、食べる機会もほとんどないですね。
それでは、それぞれの蟹味噌がどんな味なのか?見ていきましょう。
毛ガニの蟹味噌はどんな味?
まずは毛ガニの蟹味噌について見ていきましょう。
「蟹味噌といえば毛ガニでしょう!」と言われるほど、毛ガニの蟹味噌は美味しくて人気が高いです。
蟹味噌ランク★★★★★
毛ガニの蟹味噌は、カニのなかでもトップクラスです。蟹味噌は好みによって好きな種類が違うのですが「毛ガニの蟹味噌がいちばん美味しい」と言う方も多いです。
そのため、美味しい蟹味噌を味わいたいときは「毛ガニ」を選べば間違いないです。蟹味噌だけではなく、ギュッと引きしまった身もジューシーで美味しいので、身に蟹味噌をトロッとつけて食べても絶品ですよ。
どんな味?
毛ガニの蟹味噌は濃厚で上品なコクがあります。独特のクセが少ないので食べやすく、ムースのようにとろける口溶けはとてもクリーミーです。
蟹味噌が苦手な人にも挑戦してほしい一品!
毛ガニの蟹味噌は「黄金色」「明るい茶色」「黄色っぽい色」が多いです。黄金色の蟹味噌が食欲をそそるんですよね。
コレはどの蟹味噌にも共通しますが、食感は「ウニ」に似ているかもしれません(味はまったく違いますが)。
「ウニが苦手な人はカニ味噌も苦手」という場合がありますが「ウニは苦手だけどカニ味噌は好き」という場合もあるので、カンタンには言えません。
とはいえ、牡蠣やあん肝が好きな人はカニ味噌も好きだったりしますね。カニ味噌は内臓なので、レバーやフォアグラが好きな人にも好まれる気がします。
カニ味噌は独特な味わいのする珍味(ちんみ)であり、必ずしも万人受けする味ではありません。苦手な人は苦手ですし、好きな人はカニ味噌だけ食べたいほど大好きです。
とりあえず、自分で食べてみるのがいちばんですね。珍味はとくに初めて食べた味で好き嫌いが決まることが多いので、カニ味噌を食べるのであれば多少お高くても品質の良いものを選びましょう。
ズワイガニの蟹味噌はどんな味?
つぎは「ズワイガニ」の蟹味噌です。
ズワイガニは身がやわらかで美味しいですがカニ味噌もかなり美味です。その繊細な美味しさから「カニの女王」と呼ばれています。脚にも身がしっかり詰まっていて、カニ味噌とのバランスも良いです。
カニ味噌ランク★★★★
ズワイガニの蟹味噌は毛ガニにつぐ勢いで人気が高いです。
中には毛ガニのよりズワイガニの蟹味噌が好き!という方もいるほどです。それぞれの好みによるのでいちがいには言えませんが、ズワイガニの蟹味噌も美味しいのは確かです。
ズワイガニは身も食べ応えがありますが、身と蟹味噌を甲羅に盛った「甲羅盛り」を好んで注文する方も多いですよ。
どんな味?
ズワイガニの蟹味噌は濃厚でカニの風味をブワッと感じる美味しさです。毛ガニよりアッサリめ?かもしれません。
ズワイガニの蟹味噌は「暗い緑っぽい色」「黒っぽい色」が多いです。
新鮮な蟹味噌は黄色やオレンジに近い色をしています。劣化すると黒っぽくなっていき、風味が落ちたり苦みが増したりします。
ですが、ズワイガニの蟹味噌は最初から黒っぽい色の場合も多いので、腐っているわけではありません。安心して味わってくださいね(うっかり捨てるともったいないので^^;)。
あまりにも安い、あやしいカニを選ばなければ大丈夫。
花咲ガニの蟹味噌はどんな味?
花咲ガニはとてもレアなカニです。
北海道の根室近くの海でしかとれないうえに、漁の期間が7~9月と短いです。そのため、市場に出回ることが少ないんですね。
そんな花咲ガニは身も美味しいですが、蟹味噌もまた美味しいと評判です。
蟹味噌ランク★★★
「花咲ガニの蟹味噌がじつは美味しい」というのは、グルメたちのあいだでコッソリ評判になっています。
とはいえ、花咲ガニじたい食べられるチャンスが少ないので、蟹味噌はもちろん身も食べたことのない方が多いんですよね。
ちなみに、花咲ガニは「カニ」ではなく「ヤドカリ」の仲間です。同じくヤドカリの仲間であるタラバガニの蟹味噌はそれほど人気が高くない(そもそも食べることがほぼない)のですが、花咲ガニは人気なんですよね。
花咲ガニの蟹味噌を食べるのなら「花咲ガニの姿(丸ごと1杯)」を取り扱っている店舗を探す必要があります。レアなカニなので、カニ専門店でも取り扱っていない場合が意外と多いです。
どんな味?
花咲ガニの蟹味噌はコクがあり濃厚な味わいです。少しゆるめで、トロンとしたクリーミーな食感です。蟹味噌の色は「暗い緑っぽい色」が多いですね。
モクズガニの蟹味噌はどんな味?
モクズガニは「海」ではなく「川」に住んでいるカニです。
繁殖のために海へ移動することはありますが、夏の終わり~秋に川の淡水で捕獲されます(淡水とは塩分のない水のことです)。
カニ味噌ランク★★★
タラバガニやズワイガニに比べると小ぶりですが、キレイな川に住んでいるので身・蟹味噌ともに食用として人気のカニです。
どんな味?
モクズガニの蟹味噌は濃厚でコクがあり、旨みが凝縮されています。「オレンジ色」「黄色っぽい色」が多いです。
モクズガニは川にいるので、キレイな川が近くにある地域だと食べたことのある方も多いのではないでしょうか。「子どものころお父さんがモクズガニをとってきてくれた」「おじいちゃんがよくモクズガニをご馳走してくれた」などの話も聞きますね。
ワタリガニ(ガザミ)のカニ味噌はどんな味?
ワタリガニは「ガザミ」とも言われますが「ワタリガニ」の呼び名のほうが一般的に知られていますね。
カニ味噌ランク★★★
脚には身があまりないので、甲羅の中の身とカニ味噌をおもに食べます。
オスのほうが身の甘さが強く美味しいと人気ですが、メスは「内子(うちこ)」がとても美味しいです。内子とは甲羅のなかにある「未成熟な卵」です。脱線しましたが、もちろんカニ味噌も美味しいですよ。
どんな味?
ワタリガニの蟹味噌は濃厚で旨みが凝縮されています。
大阪湾ではワタリガニがよくとれます。大阪の「岸和田だんじり祭」では親戚が集まってワタリガニを食べる光景が秋の風物詩のひとつです。そのような地域では、ワタリガニではなく「ガザミ」と呼ばれることが多いですね。
タラバガニのカニ味噌は食べられないことが多い
タラバガニの蟹味噌は食べる機会がほとんどないのが一般的です。なぜなら、店頭に並ぶ前に蟹味噌がとりのぞかれるからです。
なぜ蟹味噌がとりのぞかれるのでしょうか?
タラバガニの蟹味噌がとりのぞかれる理由
タラバガニの蟹味噌が出荷前にとりのぞかれる理由は「ゆでると溶けてしまうから」です。
カニは死んでから劣化するのが早いので、業者のほうでゆでてから出荷することが多いです(漁港の近くだったり産地直送なら、活きたカニを味わうこともできますが)。
毛ガニやズワイガニの蟹味噌は、ゆでると(火をとおすと)固まる性質があります。なので、蟹味噌がそのまま入った状態で出荷できます。
反対に、タラバガニの場合は蟹味噌がゆるく、ゆでている途中で流れて出てほとんどなくなってしまうんですね。
蟹味噌が溶け出ると脚など身の部分に流れてしまい、生臭いニオイがうつったり、変色したり・・・カニ全体の劣化を早めてしまいます。
ちなみに、タラバガニの蟹味噌は食べてはいけないワケではありません。新鮮なものなら食べることができます(漁港などで売っていることもあります)。
どんな味かというと・・・少し苦く、脂肪分が多いので油っぽい感じがします。
美味しい蟹味噌を味わいたいのであれば、やはり「毛ガニ」「ズワイガニ」などがオススメです。
蟹味噌はダメですが、タラバガニは身がギッシリ詰まっているのですごく食べ応えがあります。カニの身をおなかいっぱい食べたいときはタラバガニがオススメですよ。
まとめ
今回は「蟹味噌が美味しいのはどの種類なのか?」「それぞれの蟹味噌はどんな味なのか?」などをご紹介しました。
濃厚で美味しい蟹味噌を食べたいなら、やはり王道の「毛ガニ」「ズワイガニ」ですね。
- 蟹味噌が美味しい種類は「毛ガニ」「ズワイガニ」「モクズガニ」「花咲ガニ」「ワタリガニ」など。
- 「タラバガニ」は一般的に蟹味噌を食べない。
- 蟹味噌がいちばん美味しいと人気なのは「毛ガニ」。
- 毛ガニの蟹味噌は濃厚で上品なコクがあり、クリーミーな美味しさ。
- ズワイガニのカニ味噌は濃厚で風味を感じる美味しさ。
- 花咲ガニやモクズガニ、ワタリガニもカニ味噌は濃厚で美味しい。