自宅で美味しいカニを味わう!

カニは生で食べられる?危険な寄生虫はいる?アニサキスは大丈夫?

カニは生で食べられる?寄生虫やアニサキスは大丈夫?

  • カニは生で食べられるの?
  • カニは危険な寄生虫がいるの?
  • カニはアニサキス大丈夫?

生魚はアニサキスの心配があるので怖いですよね。カニにかんしても寄生虫やアニサキスがいるの?と不安に思っている方が多いです。

このページではカニの寄生虫やアニサキスの心配についてご紹介しています。安心&安全な食べ方を知って、美味しい魚介類を好きなだけ食べましょう。

カニは生で食べられるの?

結論からいうと、カニは生で食べられます。ただし、生で食べるには「鮮度」がとても大切です。魚介類はとったばかりの活きの良いものは生で食べることもありますよね。

新鮮なカニなら生でも美味しくいただけます。・・・が、生モノは食あたりが絶対ないとは言いきれません。少しでも鮮度が落ちてしまったカニは生で食べないようにしましょう。

生のカニが売られていることは少ない

スーパーなどで見かけるカニはほとんど「茹でたカニ」です。「茹でたカニ」とは水揚げしてからすぐに業者さんが茹でたものです。業者さんはプロなので、イイ感じに茹でてくれています。

カニは鮮度が落ちるのが早いので、生のまま市場に出回ることは少ないです。

漁港の近くなら、新鮮なまま生のカニを食べるチャンスもありますが・・・ふつうのスーパーなどでは難しいですね。

カニは死んでから劣化するのが早いので、新鮮なうちに茹であげる必要があります。遠くの地域に出荷される場合は、茹でたあとに急速冷凍してから市場に出回ることがほとんどです(冷凍すると長期間保存できる)。

冷凍していない生のカニを食べたいのであれば、漁港の近くに行って購入するか、カニ専門店の通販サイトを利用するのが早くて便利です。

カニ専門店なら、安心安全に「生のカニ」「生食用のカニ」「刺身用のカニ」をゲットできる店舗もありますよ。

カニは寄生虫がいるの?人体に害はある?

カニは「海水」に住んでいるものと「淡水」に住んでいるものがいます。海水=海、淡水=川と思ってOKです。

「淡水」は塩分がほとんどない水のコトだよ。

海に住んでいるカニに危険な寄生虫はいない

「海」に住んでいるカニは、人体に悪影響をおよぼす危険な寄生虫はいません。

海に住んでる食用のカニは三大蟹である「ズワイガニ」「タラバガニ」「毛ガニ」などです。ほかにも「花咲ガニ」「紅ズワイガニ」などもいます。

これらのカニは寄生虫がいないため、新鮮なものなら生で食べることができるんですね。

川に住んでいるカニは危険な寄生虫がいるので注意

いっぽう「川」に住んでいるカニは、人体に悪影響をおよぼす危険な寄生虫がいる可能性があります。

川に住んでいる食用のカニは「サワガニ」「モクズガニ」などです。川のカニは「肺吸虫(はいきゅうちゅう)」「大複殖門条虫(だいふくしょくもんじょうちゅう)が寄生している可能性があります。

肺吸虫(はいきゅうちゅう)とは?症状と予防方法

川のカニに寄生する寄生虫ひとつめは「肺吸虫(はいきゅうちゅう)」です。「肺吸虫」によって起こる症状を「肺吸虫症(はいきゅうちゅうしょう)」と言います。

どんな虫?

色は赤褐色で、卵の形に似た円形をしています。「ウェステルマン肺吸虫」「宮崎肺吸虫」などの種類があります。

「肺吸虫症」は、寄生された魚をヒトが食べることで発症することがあります。

とくに、川に生息する「モクズガニ」「サワガニ」から感染することが多いです。モクズガニは「ウェステルマン肺吸虫」に寄生され、サワガニは「ウェステルマン肺吸虫」「宮崎肺吸虫」どちらも寄生します。

「ウェステルマン肺吸虫」は体長7~16ミリ&体幅4~8ミリで「宮崎肺吸虫」は体長7~8ミリ&体幅3~4ミリです。けっこう太い&大きいですよね・・・。

肺吸虫はその名のとおり「肺」に寄生することが多いですが「脳」「胸腔」「腹腔」などに寄生することもあります。

どんな症状を引き起こす?

「肺吸虫」によって起こる症状は「創傷性肝炎」「腹膜炎」「胸水貯留」「気胸」「発熱」「咳」「血痰」などです。もし脳へ侵入した場合は「頭痛」「吐き気」「てんかん」「視力障害」などを起こすリスクもあります。

予防方法は?

予防するには「55~60℃で5分以上加熱する」ことが有効です。また触った調理器具はキレイに洗うようにしましょう。

寄生されたモクズガニ・サワガニをヒトが食べることで感染しますが、イノシシ肉や豚肉から感染するパターンもたまにあります。

イノシシや豚が寄生されたモクズガニ・サワガニを食べる⇒その肉をヒトが食べる・・・で感染するパターンです。寄生虫は宿主をどんどん変えて生き抜いていくんですね。。。

川のカニは生で食べないようにしましょう。

大複殖門条虫(だいふくしょくもんじょうちゅう)とは?症状と予防方法

川のカニに寄生する寄生虫ふたつめは「大複殖門条虫(だいふくしょくもんじょうちゅう)」です。「大複殖門条虫」によって起こる症状を「大複殖門条虫症(だいふくしょくもんじょうちゅうしょう)」と言います。

どんな虫?

白色で、アニサキスより少し大きい&太いのが特徴です。

どんな症状を引き起こす?

「大複殖門条虫」が体内に入ると「下痢」「便秘」「腹痛」などの症状を引き起こす可能性があります。とはいえ、症状が起きない場合も多いです。症状も軽いので、それほど深刻ではありません。

寄生された魚をヒトが食べることで発症することがあります。

予防方法は?

予防するには「55~60℃で5分以上加熱する」ことが有効です。また触った調理器具はキレイに洗うようにしましょう。

毛ガニに「ハリガネムシ」が寄生していたことも

毛ガニの甲羅のなかに「ハリガネムシ」という寄生虫が寄生していた事例があります。

15センチほどの長さなのでインパクトがありますが、人体には影響のない虫です。カニに寄生することじたい珍しく、日本でもほとんど報告されていない事例です。

このように、色々な寄生虫がいるため「ぜったいに寄生虫がいない」とは言い切れません。ですが、海のカニは人体に悪影響のある寄生虫はつきませんし、だいたいの寄生虫は加熱で死滅させることができます。

生で食べずにしっかり加熱すれば問題ありません。

アニサキスが心配!カニは大丈夫?

寄生虫といえば怖いのが「アニサキス」。生きたまま体内に入ると激痛をともないます。

結論からいうとカニはアニサキスの心配はほとんどありません。なぜ心配ないのか?海水に住むカニ・淡水に住むカニそれぞれ理由を見ていきましょう。

海水に住むカニはアニサキスの心配ほぼなし

海水(海)に住む食用のカニは「ズワイガニ」「タラバガニ」「毛ガニ」などです。

海水(海)に住んでいるカニについては、アニサキスの心配はほぼありません。

アニサキスは「甲殻類(カニやエビなど)」「貝類(アサリなど)」には寄生しないからです。「カニを食べてアニサキスの症状が出た」という話は聞きませんよね。

アニサキスがよく寄生しているのは「カツオ」「サバ」「イカ」「サンマ」などの魚や「クジラ」「イルカ」などの海洋ほ乳類です。

どのような経緯でアニサキスが寄生するのかというと、下記のようなサイクルでグルグル循環しています。

・クジラやイルカの体内でアニサキスが卵をうむ

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・クジラやイルカが排便したとき海中に卵が出る

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海中で孵化(ふか)して幼虫になる。

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・オキアミなどが幼虫を食べる(体内で幼虫が成長)。

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・サバやカツオなどの魚がオキアミを食べる(魚の内臓にアニサキスが寄生)。

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・クジラなどが寄生されたサバやカツオを食べる(体内で成虫になり産卵)。

▼イラストで見るとこんな感じです。

アニサキスの感染経路

アニサキスに感染した人は、生の魚を食べたパターンが多いです。食べた生魚に生きているアニサキスがいたということですね。

アニサキスに寄生された魚を食べることで、私たちヒトの体内にも入る可能性があるんですね。

淡水に住むカニはアニサキスの心配ほぼなし

淡水(川)に住む食用のカニは「モクズガニ」「サワガニ」などです。淡水に住んでいるカニについてもアニサキスの心配はほぼゼロです。

なぜなら、アニサキスは海水で生きる寄生虫だからです。淡水では生きることができないんですね。つまり、淡水には最初からアニサキスがいないので寄生される心配がないんですね。

カニやエビはもともとアニサキスは寄生しませんが、魚は寄生されてしまいます。ですが、淡水にいる魚は寄生されないのでちょっと安心ですね。

ただし!魚の場合はリスクがまったくゼロというわけではありません。川はどこかで海とつながっているからです。川と海が交わる場所に住んでいる魚はアニサキスが入り込む可能性があるので注意が必要です。

魚にかんしては「淡水に住んでいるからアニサキスは絶対にいない」と決めつけないように注意しましょう。

アニサキスの予防・対策方法

「カニにはアニサキスがいない」ということが分かりました。ですが、万が一ということもあります。激痛をともなうアニサキスには絶対に当たりたくないですよね。

そこで、アニサキスの被害を予防する方法を4つご紹介します。コレさえしっかり行なっていれば、アニサキスは怖くありません。

  1. マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する。
  2. 60℃以上で1分以上加熱する。
  3. 生で食べない。
  4. 養殖のものを選ぶ。

①マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する

厚生労働省は「マイナス20℃以下で24時間以上冷凍」を推奨しています。そうするとアニサキスは死にます。

注意したいのは、家庭用の冷凍庫は「マイナス18℃」が一般的なので温度が足りないという点です。そのため、家庭の冷凍庫で冷凍する場合、マイナス18℃以下なら48時間ほど冷凍するようにしましょう。

②60℃以上で1分以上加熱する

60℃以上で1分以上加熱しましょう。そうするとアニサキスは死にます。いつもどおりに魚を加熱調理するだけでOKです。

③魚は生で食べない

冷凍や加熱していない魚は生で食べないようにするのがいちばんカンタンな方法です。しっかり冷凍するか、加熱調理してから食べましょう。

ちなみに、回転寿司はしっかり対策をしているので心配しなくても大丈夫です。じっさい、大手の回転寿司チェーン「くら寿司」「スシロー」でアニサキスの被害が出たことはないですよね。

回転寿司は魚をマイナス20℃以下で冷凍することがほとんどです。まずコレだけでアニサキスは死滅します。

それにくわえて「養殖の魚を使用」「目で見てチェック」などしっかり対策をしているので、安心して食べに行ってくださいね。

⑤養殖のものを選ぶ

アニサキスは養殖の魚には基本的に寄生していません。

養殖の場合は環境や食べるエサを独自に用意しています。つまり、アニサキスのいるエサ(オキアミなど)を食べることがないんですね。

アニサキスは外から体内に入ってくるので、養殖のように侵入経路をたてば感染される心配はありません。

ちなみに、アニサキスは切れたりすると死ぬのでかみくだくのもアリなのですが・・・なかなか難しいかもしれません。かみくだくのを想像するとちょっと気持ち悪いですね。(^^;)

しっかりかんだとしても、アニサキスは小さくて細いのでスルーされて体内に入る可能性が高いですね。。。

それと、アニサキスは刺激物をあたえても死にません。お酢やわさびなどで生魚をしめるとアニサキスが死ぬ・・・なんてことはないので気をつけましょう。「冷凍」か「熱湯」です!

まとめ

今回は「カニは生で食べられるのか?」「カニは危険な寄生虫がいるのか?」「カニはアニサキスは大丈夫なのか?」などについてまとめました。

  • カニは生で食べられる(鮮度は大事)。
  • 海のカニ:人体に悪影響をおよぼす寄生虫はいない。
  • 川のカニ:人体に悪影響をおよぼす寄生虫がいるので注意。
  • カニなどの甲殻類や貝類はアニサキスが寄生しない。
  • アニサキスは淡水では生きられないので川にはいない。
  • アニサキスの予防①マイナス20℃以下で24時間以上冷凍。
  • アニサキスの予防②60℃以上で1分以上加熱。
  • アニサキスの予防③生で食べない。
  • アニサキスの予防④養殖のものを選ぶ。