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最近「アーバンイノシシ」という言葉を耳にしますが、どのような意味なのでしょうか?
「新種のイノシシか?」と思った人も多いようですが、じつは意外(?)な意味があるんです。
このページでは、
「アーバンイノシシとはどのような意味なのか?」
「アーバンイノシシに遭遇してしまったら、どう対処すればいいのか?」
などについて、まとめています。
「アーバンイノシシ」とは?意味を説明
「アーバンイノシシ」とは「都会に出没するイノシシ」のことです。
「アーバン」とは英語で「urban(アーバン)」と書き、「都会の」「都市の」という意味です。
なので、ネーミングセンスはちょっと「?」ですが(笑)、直訳すると「都会のイノシシ」という意味になりますね。
野生のイノシシはふだん山などに生息しています。
田舎の人里にはけっこう出没していましたが、最近は住宅地やコンビニも多い、いわゆる「都会」に現れることが増えたのです。
そのため都会に出るイノシシを指す「アーバンイノシシ」という言葉がうまれたんですね。
「アーバンイノシシ」の特徴
アーバンイノシシは野生のイノシシと比べて、下記のような特徴があります。
体のサイズがスゴく大きい
アーバンイノシシは、一般的な野生のイノシシに比べて体がスゴく大きいです。
大きいうえに、毛なみもツヤツヤしています。
なぜアーバンイノシシの体が大きくてツヤツヤなのかというと、都会の「高級な残飯」をあさって食べているからです。
つまり、栄養価やカロリーの高い食事ができているんですね。
野生のイノシシは体長1.5メートル前後、体重80キロ前後くらいが一般的なサイズです。これだけでも原付バイクほどの大きさなので、かなり大きいですよね。
しかしアーバンイノシシはもっとビッグサイズなんです。
なんと兵庫県では「160キロの重さのアーバンイノシシ」が捕獲されたこともありました。
アーバンイノシシは、山みたいにエサを探してウロウロ歩き回る必要もないので、メタボ傾向になっています。
エサが高級志向?!
「高級な残飯をあさって食べている」と書きましたが、人間をおそって持っていたお弁当やお菓子を奪うこともあります。
イノシシはもともと雑食なので、わりとなんでも食べます。
野生のイノシシは「タケノコ」「山菜(キノコなど)」「芋」「かぼちゃ」のほかに「ドングリ」「ミミズ」「昆虫」などを食べています。
しかしアーバンイノシシは、人間と同じ食べ物を食べていることになります。
人間のご飯って美味しいですよね。味付けが濃いものがあったり・・・。
イノシシも、一度人間の美味しいご飯を食べてしまったら、もう元のエサには戻れないそうです(あまりに美味しいので・・・中毒みたいなものですね)。
キバが鋭い
野生のイノシシはエサを探すために地面をキバで掘ったりします。地面を掘ったら、キバが削れて摩耗します。
しかし、都会のアーバンイノシシは地面を掘る必要がないので、キバが鋭くなっています。
鋭いキバで突き上げられたら、恐ろしいですよね・・・。
人間にむかって猪突猛進
アーバンイノシシは、人間にむかって猪突猛進してくる場合があります。
「人間が美味しいご飯を持っている」と理解しているからです。
一時期、サルが都会に出没して人間の食べ物を奪う事件が多発していましたよね。
こんどはその「イノシシ版」ですね。。。
コンビニの近くで待ち伏せしていたり、お弁当を奪ったりするアーバンイノシシも少なくありません。
男性が執拗に攻撃された事件もありましたよね・・・。
もともと野生動物なので、何をしてくるか分かりません。
「アーバンイノシシ」に遭遇したら?対処法
都会でもイノシシに遭遇する危険性があるって、ものすごく恐ろしいですよね。
あちこちで目撃情報や被害の報告があるので、気をつけたほうがいいでしょう。
でも、いつどこで遭遇するのか予測できませんよね。
そこで「もしアーバンイノシシに遭遇してしまったらどうすればいいのか?」その対処法がテレビで紹介されていたので、まとめました。
アーバンイノシシに遭遇したときの対処法
1.壁や塀の裏側、建物内に移動して、自分の体を隠しましょう。
2.隠れる場所がない場合は、高い場所に登りましょう(木の上など)。
3.隠れる場所や高い場所がない場合は、ジャケットなどを脱いでイノシシの顔にかけましょう。
4.カサをもっている場合は、開いて自分の足を隠す角度でイノシシに向けましょう。
とにかくイノシシから「身を隠す」というのが1番です。
視界に入らなければ、突進してくる対象がいないので、イノシシも立ち去るしかありません。
ジャケットを顔にかけるのは、ちょっと難易度が高めですね。(><;)
やってしまいがちなのがイノシシに背中をむけてダッシュすることなのですが・・・イノシシに無防備に背を向けるのは危ないので、気をつけてくださいね。
「アーバンイノシシ」に遭遇したときにやってはいけない事
アーバンイノシシに遭遇したときに、やらない方がいい事をまとめました。
アーバンイノシシに遭遇したとき、やってはいけない事
1.背中を向けて走って逃げるのはキケン。
2.攻撃すると逆上したイノシシに襲われるかもしれないのでキケン。
3.ウリ坊(イノシシの子ども)でも近づかない。
イノシシは背中を向けて走ると向かってくることがあります。まさに猪突猛進です。
逃げるときは、ゆっくりと後ずさりしながらイノシシから離れましょう。近くに建物や隠れる場所があればいいのですが・・・。
それにウリ坊だから可愛い~と近寄ってはいけません。近くに親がいる確率が高いです。
また、遭遇したら追い払おうと石や棒を振り回してしまうことがあるかもしれませんが、向かってこられたらひとたまりもありません。
逃げるどころか逆に興奮して威嚇してくる可能性があります。
また「シュー、カッカッカッ、クチャクチャ」など音を発する場合もあります。
この威嚇行動がみられた場合は、とくに注意してください。
まとめ
相手は動物なので、話が通じる相手ではありません。
時速24キロの猛スピードで激突してくる危険性もあります。
人間が全力で走ったときのスピードが平均で時速24キロほどです。
つまり、イノシシが突進してくる=70~80キロ以上の武装した人間が全速力でぶつかってくるみたいな感じでしょうか。
それにプラスしてアーバンイノシシは「キバ」が鋭くとがっていて、そのキバで突き上げてきます。
危険度は人間の比ではありませんね・・・。じゅうぶん注意しましょう。